感情と応援の話

面白い人だから好きになるし、好きな人だから面白く感じるのは、非常にメジャーな恋愛の起因だと、ある素敵な芸人さんがおっしゃっていました。好きな人が好きなものに興味を持ったり、実際にそれを好きになるのも同様に確かな話だと思います。好きな人を否定するのは、好きな自分を否定することにも似ていますから、割とそれなりにつらいはずです。

 

自分が、そういった「好き」と「面白い」がある程度綯い交ぜになったところにいるという状況にいかに自覚的になれるかということが、好きな人やものを応援するうえで非常に重要だよねと、私は常々、自分に言い聞かせています。「好き」のせいで、「面白さ」を判定する目も耳も、すっかり使いものにならなくなっているかもしれないことを忘れたままでいては、結果として好きだった人を殺してしまうことになるかもしれないという話です。

 

入り口が「面白いから好き」になったのであれば、今はもはや、「好きだから面白い」と感じている自分の存在をも受け止める必要があるでしょう。そのうえでときどきは、好きになったきっかけやもともと好きだった部分を思い返したりして、今はそこからかけ離れていたりすることがないか、客観的な目を持っているふりをして見つめ直すくらいのことはしても良いのではないでしょうか。応援することは、甘やかすことではないというのも、誰かが言っていた金言です。

 

好きな芸人さんに売れて欲しいとか、もっとずっと活躍して欲しいと思っているのであれば、つまりときどきネタを見て笑う以上のことを求めているのであれば、そのくらいの、「良いファン」としての矜持とともにあるべきだと思いながら、バトルライブの投票用紙に丸をつけています。

そもそも舞台上にいるあちら側の人たちがファンに何を求めているかは分かりませんし、今まで書いたようなことも彼らにとっては何の意味のないことなのかもしれませんが、少なくとも、私が客席から見たらすべっていた日にバトルライブで優勝するような現実を生み出してしまうのは、私からしたらあまり健全ではないだろうと思ってしまいますから、そのくらいの話だと思ってください。

余談ですが、イケメンだから好き、だから面白いと思う人、願わくばそれ以上になりたい人、の場合はこれに限らないと思いますが、そのあたりのあるべき姿は私にも分からないので、誰か芸人さんやそういう活動をされている方が来たらお話を伺いたいものです。

 

追記:コメントをいただきまして、私はお金の話を考えるのを忘れがちなので、いつか書きます。みんなお金は稼がなきゃいけないし、お笑いの世界でも経済は回り続けています。