サイゼとZAZEN BOYSの話

私は仙台で一年間予備校に通ってたんですが、あんまりまともな予備校生ではなかったので、寮の近くの図書館でちくま日本文学全集を端から全部読んだり(梶井基次郎だけは10回以上読んだ)、昼ごはん食べるお金がないからって献血に行きまくってお菓子をもらってたりしてたんですよ。

 

予備校の空気が苦手だったから、みんなが予備校8階の自習室で勉強してるとき、あちこちでサイゼを探し出しては世界史の論述だけひたすら書いてましたね、フォッカチオとドリンクバーでほんとに半日以上居座ってた。粉チーズモリモリにかけてオリーブオイル垂らして食べるんだ。

そういうひねくれた予備校生をやっていたので、仲良くなったのもひねくれた男の子だったんですよね。きっかけはあいつが私の方言がキツすぎるって後ろの席で笑ってたことと、それに私が突っ込んだことなんだけど、気づいたらそれなりに仲良くなってて。私が模試の日、マハトマ・ガンディーのTシャツで意気揚々と予備校行ったら、彼はガネーシャのTシャツ着て来てたくらいには、お互い尖ってたな。

その子が好きだったのが、スーパーカーとナンバーガールと、ZAZEN BOYSというバンド。私の世代からするとちょっと上、年の離れたお兄ちゃんがいれば聴いてたかも、くらいのバンドなんだけど(やっぱそのへんがそれなりに尖ってたんだろうな)、良いよって言って何枚かCD貸してくれたから借りパクしてずっと聴いてたんですよ。

サイゼで論述書いてるときも、あの頃流行ってたbeatsのいかついヘッドホンしながら「Honnoji」聴いてたし、模試の自己採点してるときは「Weekend」聴いてたなあ、あとは「I don't wanna be with you」もめっちゃ好きだった。センターのときはこのスーパーカーのアルバムを無限にリピートしてた、めっちゃくっきり覚えてる。

Honnoji

Honnoji

  • ZAZEN BOYS
  • ロック
  • ¥150
  • provided courtesy of iTunes

Weekend

Weekend

  • ZAZEN BOYS
  • ロック
  • ¥150
  • provided courtesy of iTunes

I Don't Wanna Be With You

I Don't Wanna Be With You

  • ZAZEN BOYS
  • ロック
  • ¥150
  • provided courtesy of iTunes

HIGHVISION

今改めて聴くとZAZENのこのへんの曲、相当ドラムのボリューム大きいかつスネアが固め高め大きめで、とっても私好みなんだよな、この頃からそういうのが好きって決まってたらしい。ビシビシ来る、最高。

ナンバーガールとか向井秀徳の人気とか、その後のバンド(それこそ私が音楽ちゃんと聞き始めたくらいのバンド達)への影響とか、それまでから受けてる影響とか、彼らがいつ結成していつ解散したのかとかそういうの、何にも知らないまま、ただすげぇ!かっこいい!こんなん聴いたことない!って聴いてただけの時代。Num-Ami-Dabutzとか、何って。タイトルもよく分かんないし歌詞もよく分かんないし、でも耳に残りすぎて、それなりにとっても、衝撃的だった。

通信の制限かかったガラケーしかなかったから、調べる術がなかったんだけど、うまくやったらもっと、フラットにいろいろ聴けたのかもしれないなあ。

 

 

そんな無邪気な頃のことを、久々に、AppleMusicでたまたまZAZEN BOYSを聴いたときに、諸々全部思い出した。仙台の街並みとか、予備校のラウンジの自販機とか、漢文の先生の声とか。今でもとってもクリアに思い出せることばっかりで、最近は思い出すこともなかったのにね。音楽と記憶って、すごいなあ、とか、思ったりした。

そういえばあのCD返した記憶がないんだけど、どうしちゃったんだろう。それは思い出せないんだなあ。